姫路駅前の百貨店で開かれていた「北海道物産展」に7月6日、凶暴な習性で知られるゆるキャラ「メロン熊」が出没した。
「メロン熊」は北海道夕張市のキャラクターで同市内の民間企業が所有。特産の夕張メロンを食い荒らしたことで「フルーツアニマル」への変貌を遂げたエゾヒグマとされ、凶暴な習性から「ゆるくないゆるキャラ」として知られる。
物産展は山陽百貨店(姫路市南町)が主催。同店の開店60周年を記念し、水産品やスイーツを中心とする北海道の名産品を扱う約50店を招き今月8日まで開催していた。
同店では、会期半ばの同3日になって同キャラの「出没」を予告。大阪・あべの橋の百貨店が5月に開催したイベントでは子どもの頭にかみつくといった被害が報告されていることもあって、広告やホームページを通じて注意を呼び掛けた。
同キャラは予告通り6日に出没。翌7日にかけて6回にわたり姿を見せた。遠巻きに見守る来場客をよそに会場内をうろつき気勢を上げる一方で、子どもらとの記念撮影に応じる一幕も。同店総務ディビジョンの植田裕丈さんは「被害がなくよかった」と胸をなで下ろす。
「同キャラは2頭いる。どちらも凶暴だが、今回出没したのは『マイルドなメロン熊』。もう1頭の『凶暴化したメロン熊』ならこうはいかない」と、出没を10回以上目撃したという物産展関係者。「大阪の百貨店で暴れたのも『凶暴』な1頭。あいつには本気で警戒したほうがいい」と話していた。