姫路駅前の商業施設「姫路フォーラス」西館(姫路市東駅前町)で現在、トリックアート展「光と影のアート展」が開催されている。主催はアート作品制作事務所「アートレス」(玉手1)。
今年で3回目となる同展。トリックアートは目の錯覚を利用する芸術作品で、照明の位置や影の形を計算することで壁や地面などの平面に立体画を描き出す。ルーツとされるのは、17世紀の欧州で盛んに描かれただまし絵「トロンプ・ユイロ」。19世紀には米国で流行が見られたほか、江戸時代の日本でも浮世絵の手法に取り入れた例がある。
会場には大小約15点の作品を展示。来場客は自由に作品を鑑賞できるほか、作品を利用して記念撮影も楽しめる。「トリックアートは遊び心ある芸術。触れながら楽しく遊んでもらうことが、芸術への興味の入り口になれば」と同事務所の川上澄架社長。「入りやすい料金設定。特に子どもたちの来場を期待している」と話す。
同社では現在、会場近くの商店街「おみぞ筋」のストリート上でも作品を展示中。路上や壁面、店舗のシャッターやアーケードの柱など約20カ所でトリックアートを楽しめる。同商店街の店主らでつくる「小溝筋商店街振興組合」の依頼で描いた。同商店街の作品は常設展示で、順次新たな作品を増やす予定といい、古くなった作品の更新も視野に入れる。
開催時間は10時~18時。料金は、大人=200円、中学生以下=100円、就学前の子どもは無料。8月25日まで。「おみぞ筋」の作品は随時鑑賞できる。