サークルKサンクス（東京都中央区）が運営するコンビニの関西地区店舗で8月6日、姫路の特定農業法人「夢前夢工房」（姫路市夢前町）が生産するそば「夢そば」が入る冷やし麺の販売が始まった。

「冷しぶっかけ夢そば」

　「夢そば」を使う商品の初登場は2011年9月。同社が2008年12月から展開する地産地消企画「関西MOTプロジェクト」の一環として、電子レンジで温めて食べるそば「レンジ夢そば」を2012年までの2回、関西限定で投入した。

　冷やし麺の登場は2012年7月が初で、今年が2回目。冷たいそば「冷しぶっかけ夢そば」を同じく関西2府4県（和歌山県の一部を除く）の「サークルK」「サンクス」合わせて906店に限定して投入する。

　同商品に入る「夢そば」は、そば粉の配合割合が約50％と高め。そば粉の原料となるソバの実は、同法人など市内6つの農業団体が農薬と化学肥料を使わずに栽培したものを使う。具材には、市内にある「ヤマサ蒲鉾（かまぼこ）」（同）の練り物で、同商品向けに特製した「練り天いか」を採用。天かすと大根おろし、刻みネギを添え、ダシを利かせた関西風のつゆをかけ回して食べる。同社では「喉ごしが良い細麺との相性が抜群」と説明する。

　販売開始の6日に合わせ「サンクス姫路山吹店」（山吹2）には、予約と合わせ300食が入荷。同法人から販売応援に訪れた衣笠愛之社長とスタッフ合わせて3人が来店客に声を掛け、購入を勧める姿も見られた。

　「企画から開発に携わってきた商品。昨年の冷やし麺4万7000食を大幅に上回る数量を提供できたこともあって、喜びもひとしお」とスタッフの1人・三村園美さん。「姫路でも高品質なそばを生産しているということを多数の人に知ってもらう機会になれば。ぜひ味わってほしい」と呼び掛ける。

　430円。予定数量の約8万4000食がなくなり次第終了。