姫路城近くの大手前通りに4月2日、カフェを併設した時代劇扮装(ふんそう)スタジオ「夢織館」(姫路市本町、TEL 079-226-5277)がオープンした。運営は三共メンテック(同)。
江戸時代前期から中期の扮装を提供することで「変身」を楽しんでもらう同スタジオ。好みの扮装に着替えた来店客を店内のスタジオで撮影する。扮装は、姫路城ゆかりの女性「千姫」をメーンに、侍や忍者、町人、町娘のほか、花街の「太夫」などを用意。撮影後は、併設のカフェ「時代カフェ」でくつろいだり、一部の扮装では、そのまま姫路城や商店街などへ出かけることもできる。
扮装の時代考証は、太夫や舞子などへの変身で同様のサービスを提供する「『時代衣装おかむら』(京都市伏見区)のプロデュース」と同社の平本エリカさん。当時の姿を忠実に再現しようと心掛けているといい、衣装のみならず小道具やメークにも考証を入れた。撮影に使う機材などは、「京都市内の映画撮影所に協力してもらった」と説明する。
「近世の『衣』を体験することを通じて日本文化の一端に触れてもらえれば」と平本さん。「人は変身することで大胆になれる。『笑い』と『ドキドキ』をモットーに展開する店内外でのイベントと併せて楽しみながら、新しい自分の発見にもつなげてほしい」と来店を呼び掛ける。
営業時間は9時~18時(スタジオ受け付けは17時まで)。