東日本大震災からの復興支援を訴えようと、書を披露しながら47都道府県をマラソンで日本一周中の書家・波多の明翠さんが間もなく姫路入りし、1月12日、ザ・モール姫路店(姫路市神子岡前3、TEL 079-295-0111)でのパフォーマンスに臨む。
「書の町」として知られる愛知県春日井市出身・在住の波多のさん。文字を擬人化したり自然物になぞらえ表現する「sho(書)系アーティスト」として活動する傍ら、2009年の富士登山をきっかけにマラソンにもチャレンジ。フルマラソンや100キロマラソンの完走で実績を重ね、現在は「走るsho系アーティスト」の異名を取る。
日本一周を思い立ったのは、東日本大震災がきっかけ。「私にできることはないかと、自らに問い掛けた」と波多のさん。地元NPOの支援を得て「日本一周『絆』一筆書きプロジェクト」を立ち上げ、「『sho』と『マラソン』で47都道府県をつなぎ、全国各地で支援を訴えることにした」と振り返る。
波多のさんは、昨年5月に春日井市を出発。太平洋側を走りながら北海道へ北上し、日本海側を南下。九州から沖縄県へも渡り、通過する各都道府県で「絆」の一文字を大書するパフォーマンスを披露してきた。現在は、山口、広島両県から四国4県を経て本州に戻り、今月10日には岡山県から兵庫県へ。これまでに6,100キロを走破し12日のパフォーマンスに合わせて姫路入りする予定。
「パフォーマンスでは、絆の『sho』を披露。併せて来場者からは、日の丸に応援メッセージを寄せてもらう予定」と波多のさん。「あらためて復興支援を考えてもらうきっかけになれば」と話し、来場と参加を呼び掛ける。
開催時間は12時~13時。ゆるキャラで兵庫県のマスコット「はばタン」も応援に駆けつける。県内では14日、阪神淡路大震災で大きな被害を出した大正筋商店街(神戸市長田区)を訪問。大阪や和歌山など5府県を巡り、春日井市へは2月2日にゴールする予定。