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姫路のチャリティー企画、7年目-「継続に意義」と経営者らタッグ

イベントで集まった売上金の寄付に訪れた石田直之さん(写真左)と勝山吉偉さん(同中央)、ブドウちゃん(同右)。社会福祉法人「信和学園」(城北新町1)で

イベントで集まった売上金の寄付に訪れた石田直之さん(写真左)と勝山吉偉さん(同中央)、ブドウちゃん(同右)。社会福祉法人「信和学園」(城北新町1)で

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 姫路の3事業者が市内の養護施設への寄付を目的に合同で開催する年末恒例のチャリティー・イベントが2012年12月、7回目を迎えた。

子ども服フリマなどを開催

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 美容室「salon de LHOOQ(サロン・ド・ルーク)」(本町)と写真館「ism(イズム)」(同)、「ブドウ工房」(綿町)を主宰するイラストレーターbudou-chan(ブドウちゃん)が合同で開催する同イベント。売上金の全額寄付を目的に、サロン・ド・ルークが子ども向けヘアカットを、イズムがサンタクロースとの記念撮影と子ども服などのフリーマーケットを、それぞれの店内で実施。ブドウちゃんはイズムの店内に似顔絵ブースを開設した。

 同イベントは、サロン・ド・ルークのオーナー・勝山吉偉さんが社会貢献の一環として2006年に始めたもので、イズムは2008年から参画。2009年にブドウちゃんが加わったことで3事業者合同のイベントに成長した。7回目を迎える今回の売り上げは、3事業者合わせて165,230円。全額を年変わりで市内の養護施設1カ所に贈る習わしで、今年は社会福祉法人「信和学園」(城北新町1)を選んだ。

 「写真館は、結婚や成人式、誕生日といった『家族の幸福』をレンズに収めて成り立っている事業」とイズムのオーナー・石田直之さん。「幸福のかけらを寄付金という形で1人でも多くの人に届けたいという願いから、スタッフやお客さまの協力を得てチャリティー活動を続けてきた」と振り返る。

 総務省「家計調査」によると、1世帯あたりの寄付金支出は年度を追うごとに減少する傾向。年度内でも大規模災害が発生した月に限ると一時的な伸びを示すものの継続が見られず、年度のうち12月では、1カ月あたりの支出額が1995年の385円から2011年は314円と約20パーセント減少。姫路でも、「東日本大震災以降は、地元からの寄付金が年間を通じて減少しているのが実情。特に年末は集まりにくくなった」と市内の社会福祉関係者は漏らす。「地元を対象とするチャリティーにも目を向けてもらいたいが、やはり震災のインパクトは大きい」とも。

 「チャリティー活動は、継続することに意味がある。内容のレベルアップを図りながら賛同の輪を広げ、継続につなげたい」と石田さん。「そのためにも身近な情報提供が欠かせない。私たちの活動も、ホームページやソーシャルメディアなどを通じて地域社会に発信していく」と話す。

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