大規模な再開発が進む姫路駅前に建設中の新駅ビル「Piole(ピオレ)」(姫路市駅前町)の外壁工事が終盤を迎え、ビルの全容が徐々に姿を現しつつある。
JR西日本の関連会社・神戸SC開発(神戸市東灘区)が手掛ける「JR姫路駅総合開発プロジェクト」の集大成として建設が進む新駅ビル。3期に分けて同駅周辺に商業施設を開設する計画の同プロジェクトでは、1期目(2009年)に「プリエ」を、2期目(2011年)に「プリエおみやげ館」「プリエごちそう館」を、それぞれ同駅高架下へ相次いで開設。今年11月には、3期目の商業施設となる新駅ビルのオープンが2013年ゴールデンウイーク中になる見通しを発表した。
新駅ビルの名称は「ピオレ」で、既存のプリエも名称をピオレに改め新駅ビルと併せて一体運営を図る予定。5階にはキーテナントとして東急ハンズの入居も明らかになるなど、新駅ビルは再開発の目玉として市民の注目を集める。
新駅ビルでは、11月下旬にビルの壁面を覆う工事用の足場と防音マットを撤去。同時にピオレと東急ハンズ、衣料品店「ユニクロ」のロゴ看板がお目見えするなど、姫路城の白壁をモチーフとするデザインのビルが全容を現す日が近づく。
12月5日現在、新駅ビル内への出店をユニクロ(東京都港区)は明らかにしていないが、姫路経済新聞からの問い合わせに同社広報部の無敵絵里子さんは、「ビルの開業と同時に当社標準規模の売場面積を持つ新店舗をオープンさせる予定」と回答を寄せた。
新駅ビルでは今後、北側外壁を覆う保護カバーを外す作業や内装工事を順次進める模様で、周辺工事も含め再開発地区では年末に向け、慌ただしく工事のつち音が響く。