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姫路城北にカフェ「パーランド」-東京からIターンの夫婦が開く

カフェ「パーランド」を運営する井上満裕さん(写真左)と妻の梨江さん(同右)

カフェ「パーランド」を運営する井上満裕さん(写真左)と妻の梨江さん(同右)

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 姫路城北の住宅街に7月31日、カフェ「Parland(パーランド)」(姫路市伊伝居、TEL 079-225-1770)がオープンした。

錆朱(さびしゅ)色の外壁が目を引く

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 共に東京出身の井上満裕さん、梨江さん夫妻が営む同店。元は満裕さんの祖母が暮らしていたという地所を受け継ぎ同カフェを開いた。

 店舗面積は、テラスを含め約25坪で、席数は20席。内外装に多用する節付きの杉板や門先に敷く鉄道枕木、アルミサッシを用いず木製窓枠にガラスをはめ込んだ建具や特注の木製テーブル・ベンチをはじめ、外壁に採用する錆朱(さびしゅ)色のガルバリウム鋼板などが、同店の特徴的なイメージを形作る。

 当初の計画では、中国山地の中山間地に残る古民家を見つけて東京からIターンし、カフェを開くつもりだったという井上さん夫妻。2010年には、物件を探して回る拠点にしようと満裕さんが単身で、姫路に残る祖母の家へ移り住んだ。

 「以来新たに出会った友人や、なじみになった近隣の人々との交流が深まるにつれ、すっかり姫路が気に入った」と満裕さん。「祖母の家を取り壊した跡地にカフェを開き、妻を呼び寄せることにした」と振り返る。

 メニューは、「カフェを名乗る以上コーヒーがメーン」と満裕さん。イタリアのヴィビエンメ社製エスプレッソマシンを投入するほか、コーヒー豆も満裕さんのセレクトで有名店から取り寄せる。エスプレッソ(200円)、ホットコーヒー(400円)など。

 「姫路には、東京では失われつつある濃密な地域コミュニティーが残る。祖母の縁につながって、私たち夫婦もずいぶんと助けられた。感謝したい」と満裕さん。「今後も姫路の皆さんに愛される店作りを追究したい」と展望を語る。

 営業時間は8時~18時(ランチタイムは11時30分~14時)。木曜定休。

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