山陽電鉄が5月27日、阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)で開催されるプロ野球交流戦の観戦専用列車「さんようタイガース号」を運行した。
阪神タイガースのデーゲーム観戦を目的として毎年運行する同列車は団体専用の臨時列車で、1998年が初運行。通算18回目の運行となった今回は、同電鉄が主催する観戦ツアーに応募したタイガースファン約100人を乗せ10時40分ごろに山陽姫路駅を発車。一路、甲子園駅へ向かった。
車内では、同電鉄社員らによるゲーム大会などアトラクションが催されたほか、タイガースのマスコットキャラクター「トラッキー」と「ラッキー」も同乗。加古川・明石地区のファンが乗車する山陽明石駅を発車後には車内の全員で「六甲おろし」を合唱するなど盛り上がりを見せた。
「タイガース号を利用して観戦するのは恒例のこと」と山陽姫路駅でタイガースファンの春木穂高さん(姫路市在住)。「運行日のゲームはタイガースの勝率が高いと聞くが、今日も必ず勝利する」と話し、「打倒讀賣」と大書されたトラじまのユニホームに身を包み車内へ乗り込んだ。
この日のゲームは西武ライオンズ戦で、スコアは3対2。タイガースがサヨナラ勝利を収め、ジンクスを裏付ける結果となった。