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別れの写真は輝く笑顔で-姫路の写真館が「生前遺影」のモデル募集

姫路駅前・御幸通商店街の写真館「ism:Basic(イズムベーシック)」。先代社長・石田主計さんの遺影となった肖像写真のポスター(写真右)が店頭を飾る。

姫路駅前・御幸通商店街の写真館「ism:Basic(イズムベーシック)」。先代社長・石田主計さんの遺影となった肖像写真のポスター(写真右)が店頭を飾る。

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 姫路駅前・御幸通商店街の写真館「ism:Basic(イズムベーシック)」(姫路市綿町、TEL 079-222-4944)が現在、葬儀用遺影の撮影を自ら希望する人を対象に「生前遺影」のモデルを募集、無料で撮影するキャンペーンを実施している。運営はイシダスタジオ(同)。

「生前遺影」の撮影をプロデュースする写真家・石田直之さん

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 キャンペーンは同社の創業75周年企画で、75人限定。3月からモデルを募集し、「現在約40人の応募があり、店へ順次招いて撮影している」と社長で写真家の石田直之さん。直之さんの父、石田主計さんの遺影となった肖像写真のポスターを飾る店頭で、「この写真は、重い病に冒された父が最後の床に就く約1カ月前に店を偶然訪れたことから撮影できたもの。もっといい写真を残してやれたのではという思いから遺影の大切さに気付いた」と話し、同店を「生前遺影」など肖像写真の専門スタジオと位置付け運営する。

 「『生前遺影』の撮影を『縁起でもない』と本人がためらうケースがある。家族が本人に勧めるケースでも、声の掛け方が難しいようだ」と直之さん。その一方で「孫らと共に家族写真の撮影で訪れる高齢者から遺影にふさわしい写真がないことを気にする声を聞くことも多い」と続け、「『生前遺影』のニーズは確信している。誰もが気軽に自分や家族の遺影について話し合える文化が根付くことが目標」と意気込みを見せる。

 同キャンペーンは6月30日まで。詳しくはホームページで確認できる。

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