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姫路に「移動式」の炉端焼き店-2年間限定・山電広畑駅前で営業中

山陽電鉄広畑駅前で営業する「移動式炉端焼『肴奉行 団RUN(だんらん)』」の様子

山陽電鉄広畑駅前で営業する「移動式炉端焼『肴奉行 団RUN(だんらん)』」の様子

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 姫路の山陽電鉄広畑駅前(姫路市広畑区高浜町1)で1月16日から営業中の「移動式炉端焼『肴奉行 団RUN(だんらん)』」が、駅利用客や出張で同駅周辺のビジネス旅館を利用する宿泊客らの間で話題を集めている。

移動式の炉端焼き店を営む藤本邦彦さん

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 同店の店主藤本邦彦さんは元会社員。事故で重傷を負ったことをきっかけに「一度限りの人生、やりたいことを」と脱サラを決意し、会社勤務の傍ら自動車でけん引するトレーラー式の炉端焼き店を約2年間かけて自作。「一家だんらん」と、走る自動車の「RUN(ラン)」をかけ「団RUN(だんらん)」と名付けた同店を開業し、会社員生活に別れを告げ新たな人生をスタートさせた。

 「店舗を移動式にしたのは、子どもや高齢者を抱えるなど外食を楽しみにくい家族のもとへ出向いて営業、一家団らんを提供したかったから」と藤本さん。2年間の予定という同駅前での営業期間中も、求めに応じて移動式販売の営業許可がある兵庫県内(尼崎市を除く)各地へ出張する体勢が整う。

 カウンターなど設備一式を軽自動車の規格内に収納できる同店の店舗面積は約7坪。LED照明やビールサーバーなど店内の電力は騒音の原因となる発電機を使用せず12ボルトのバッテリーでまかなうのが特徴。メニューは、ハタハタや白イカ、サザエなど香住漁港(兵庫県美方郡香美町)から仕入れる魚介類をメーンに炭火で焼いて提供する。

 「赤ちょうちんが醸し出す独特の雰囲気に引かれてのれんをくぐった」と話すのは、出張で同駅前のビジネス旅館に宿泊中の石渡伸一さん(愛知県)。「広畑へ出張、宿泊する同僚にすすめたい店。次回の出張でもぜひ利用したい」と続け、ビールの杯を重ねる。

 「同駅を利用する常連客のほか、新日鉄や三菱電機関連の出張客による口コミで遠方にもファンが増えつつあることがうれしい」と藤本さん。「この場所での営業と同様に各地への出張営業も大切な仕事の一つ。気軽に利用してほしい」と話す。

 営業時間は17時~22時30分。問い合わせは藤本さん(TEL 090-1598-4980)。

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