姫路の藤ノ木山自然公園(姫路市山田町)で4月22日、豚一頭を丸焼きにして味わうイベント「まるやきまつり」が開催され多数の参加者でにぎわった。
2006年から毎年1回開かれている同イベント。「ミクシィで親交が深まった人同士で開いたオフ会が開催のきっかけ」と同イベント発起人の一人、ペレラ正高さん。「オフ会のコンパに飽き足らずスピンオフイベントを企画。バーベキュー大会を開き『豚の丸焼き』を振る舞ったところ好評だったことから、毎年恒例のイベントに成長した」という。
7回目となる今回は、姫路や神戸など兵庫県ほか愛知県、和歌山県などからも参加者が集まり、中には豚が焼き上がるまでの時間を利用して思い思いのメニューを調理する人の姿も。カレーやパエリア、焼きそば、タコス、ギョーザ、姫路沖に浮かぶ家島産の焼きガキなどが振る舞われたのをはじめ、珍しいところでは日本三大うどんの一つとされる「五島うどん」(長崎県)の大鍋も登場。ゆでたての「かま玉うどん」が人気を集めた。
参加者らは焼き上がった豚を囲み記念撮影。あいにくの悪天候もあって昨年の約120人には届かなかったものの、前夜からの泊まり込み組をはじめとする約70人が豚肉に舌鼓を打ち、歓声が新緑の林間にこだました。
発起人を代表して藤原総司さんは「自然発生したイベントが次第に参加者を増やし、盛り上がりを見せるようになってきた」と話し、「発起人からの『もてなし』は皆無といっていいが、今年も0歳児から70歳代と幅広い年代の人に楽しんでもらえるイベントになったことがうれしい」と締めくくり、笑顔を見せた。