姫路の法善寺(姫路市林田町)で3月13日、地場産の野菜や陶器、手作り雑貨など集めた青空市「伊勢のお寺市」が開催された。
美しい里山の風景が残る林田町伊勢村のPRイベントとして毎年行われている同イベント。今回は、東北地方太平洋沖地震が起きたことにより「被災地で多くの方が困っているのに楽しみのためにイベントを開いいいのか」といったん自粛ムードが漂ったが、「自粛して家にいるより少しでも何かの役に立てるのなら開いてほしい」という声が多く寄せられたこともあり、義援金を募る目的に変更して開催に踏み切った。
当日は、雑貨や農作物、オーガニックフードなど47店が出店。付近の道路が交通渋滞になるほど多くの人でにぎわった。イベントに参加した主婦は「被災者のために何かしたいと思っていたので来て良かった」と話していた。
主催者の岡田礼位子さんは「『元気に生きている人がそれに感謝しながらできることは何か』を考え、今私たちにできることとして開くことを決めた。こんな時でも多くの人が来てくれたのは、お客さまもきっとそういう場所を探していたのでは」と話す。