昨年9月から製作が進められていた菓子メーカー「カバヤ」(本社=岡山県岡山市)の宣伝カー「カバ車」のガールフレンド号が完成し日本工科専門学校(姫路市兼田)で3月6日、出発式が行なわれた。
カバ車は、「カバヤキャラメル」の宣伝カーとして1952(昭和27)年に誕生。1960(昭和35)年までの8年間、全国を駆け巡り子どもたちの人気を集めた。2006年に、同社が創業60年を記念して産学協同プロジェクト「カバヤドリームカー復活プロジェクト」を企画。兵庫県尼崎市の高校生らが手がけ46年ぶりにカバ車を復活させた。
2010年に産学協同プロジェクト第2弾として、全国の高校生を対象にカバ車のガールフレンド号のデザインコンクールを開催。最優秀賞に輝いた遠藤優都さん(岡山工業高校)のデザインを基に同専門学校自動車工学科の生徒7人が製作を担当し、地元の板金塗装・整備会社「タイ イヤ―」(幸町)の指導を受けながら半年かけて完成させた。
ガールフレンド号は、トヨタのハイブリッド車「エスティマ」をベースにしたもので、ふっくらとしたフォルムと黄色いリボンが特徴。車検に合格しているので公道を走ることもできる。
製作に携わった同校の長棟公彦さんは「ボディー全体を覆ったパテを研いでいく作業が大変だった」と振り返る。
カバ車・ガールフレンド号は、今後全国各地のイベントやキャンペーン参加しながら全国を駆け巡る。