姫路文学館で「木版刷りポチ袋」の企画展-意匠を凝らした作品が一堂に

「着物のポチ袋」身ごろ、両袖、帯がそれぞれ独立したポチ袋になっている

「着物のポチ袋」身ごろ、両袖、帯がそれぞれ独立したポチ袋になっている

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 姫路文学館(姫路市山野井町)で現在、木版刷りのポチ袋を集めた企画展「迎春 和みのぽち袋」が開催れている。

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 お年玉を入れる袋として利用されているポチ袋が最初に登場したのは大正時代の初め。主に芸者や歌舞伎役者などに「心づけ」として渡すご祝儀袋として使われていた。「その後コレクターがポチ袋を収集し始め、互いのコレクションを交換しあう『ポチ袋交換会』も行なわれ、木版刷りのポチ袋が盛んになった」と同館の学芸員・甲斐史子さんは話す。

 会場では、ポチ袋交換会用に作られたものを中心に、庶民文化研究家の三遊亭あほまろさん(東京都台東区在住)のコレクションの中から、身ごろ、両袖、帯がそれぞれ独立しており、組み合わせると着物になるポチ袋や歌舞伎の隈取やタバコの箱、花札、美人画などデザインしたものなど、木版刷りの珍しいポチ袋1200点を展示する。

 甲斐さんは「ポチ袋という小さな世界に注ぎ込んだ、日本人の感性の豊かさや工芸品としての価値を楽しんでもらえれば」と話す。

 開催時間は10時~17時。観覧料は大人=300円、大学・高校生=200円、中学・小学生=100円。月曜定休。今月23日まで。

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