ギターを片手にヒッチハイクしながら全国47都道府県を旅を続けるミュージシャン ・せとちとせさんが12月30日、姫路入りした。
香川県出身のちとせさんは、2007年に「子どもと向き合った生活」を望み、経営していた不動産業を辞めてミュージシャンとして活動を開始。地元でCMソングやテーマソングなど作りながら活動を続けていたが、8月に突如「人生って何だろう」と思い立ち、ヒッチハイクの旅に出ることを決意。長女のさらさちゃん(6)が小学校に進学するまでの半年間を利用して、9月21日から親子二人連れの旅を続けている。
旅は、千歳市(北海道)からスタート。25日間かけて北海道を一周し、青森、秋田、山形と進んで50日目に群馬に到着。その後、東京、神奈川、愛知、奈良、大阪と進み100日目となった12月29日に兵庫県小野市のカフェでライブを行い、30日に姫路入りを果たした。ちとせさんは「ヒッチハイクをしながら出会った人の家に泊めてもらったり、出会った人のつてでライブを行なったりしている。映画館でライブをしたこともあった」と振り返る。
当日、ちとせさんは地元のコミュニティFM「FMゲンキ」の番組にゲスト出演した後、市内の和菓子店「杵屋」(姫路市本町)でライブを敢行。利用客やスタッフらが見守る中、子どものために作ったという曲「メッセージ」を披露した。
今後二人は、鳥取、岡山と中国エリアを進み九州を経て沖縄方面へ向かう。「行く先々で人の優しさにふれることによって『自分たちのために頑張る』という気持ちから『人のために役に立ちたい』という気持ちになった。旅に出て本当に良かったと思う」とちとせさん。「旅の様子はブログで確認できるので、ブログを見ながら私たちと一緒に旅を楽しんでもらえれば」とも。