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JR西日本と姫路市、新駅名を「手柄山平和公園駅」に決定 来春開業へ

手柄山平和公園駅イメージ(写真提供=JR西日本)

手柄山平和公園駅イメージ(写真提供=JR西日本)

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 JR西日本と姫路市は8月19日、山陽本線の姫路駅-英賀保駅間に設置する新駅の名称を「手柄山平和公園(てがらやまへいわこうえん)駅」に決定したと発表した。開業は2026年春を予定する。

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 新駅は姫路駅から西へ約1.8キロ、英賀保駅から約2.8キロの地点に整備。市内で駅間距離が最長となる約4.6キロの区間内に位置する。兵庫県内での新駅設置は、2016(平成28)年春に開業した東姫路駅(姫路市)、摩耶駅(神戸市灘区)以来となる。

 駅舎は橋上構造で、相対式2面ホームを設置。改札には自動改札機3通路、自動券売機3台、改札内にエレベーター2基を備える。

 幅約7メートル、延長約65メートルの自由通路には、自転車搭載対応の大型エレベーターを南北に1基ずつ設置。駅前広場や駐輪場も整備される見込み。駅のデザインコンセプトは「生まれ変わる公園の新たな玄関口」とした。JR西日本は、新駅の1日平均乗降客数を約5000人と見込む。

 駅名は、新駅が隣接する「手柄山平和公園」とデッキで直結する立地に由来。公園名は2025年4月1日付で「手柄山中央公園」から「手柄山平和公園」に改称されており、戦後80年の節目に合わせ、平和発信の場としての役割を強めている。園内には戦没者慰霊塔や姫路市平和資料館がある。

 手柄山エリアにはかつて「姫路モノレール」があり、1966(昭和41)年に開業したが利用者減少などで1979(昭和54)年に廃止。以来、軌道系交通は途絶えていた。新駅の開業により約52年ぶりに鉄道アクセスが復活する。

 同公園内には新総合スポーツ施設「ひめじスーパーアリーナ」の整備が進んでおり、2026年10月に開業予定。約5000席のメインアリーナと50メートルプールを備え、交通利便性の向上と合わせて地域活性化が期待される。

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