
映画「宝島」の舞台あいさつ付き先行上映会が8月9日、「アースシネマズ姫路」(姫路市駅前町)で行われた。
9月19日の全国公開を前に、主演俳優の妻夫木聡さん、大友啓史監督が宣伝アンバサダーとして全国を巡る「キャラバン」の一環。
姫路での舞台あいさつは全国18カ所目。会場には地元の映画ファンが集まり、登壇した2人に拍手を送った。
原作は直木賞作家・真藤順丈さんの同名小説。映画では、米軍から物資を奪い人々に分け与える「戦果アギヤー」として生きる若者たちが、ある事件をきっかけにそれぞれの道へ進み、失われた友情と信念を追い求める姿を描く。妻夫木さんは主人公・グスクを演じる。共演は、広瀬すずさん、窪田正孝さん、永山瑛太さんほか。構想6年、総製作費25億円、撮影期間106日、ロケ地43カ所、エキストラは延べ5000人が参加した。
舞台あいさつで、大友監督は「皆さんの知らない沖縄について、声なき声を1人1人に届けたい」と話した。妻夫木さんは「全国を回り、映画の力で世界観を変えていきたい」と話した。観客との質疑応答では、妻夫木さんが作品を振り返る中で涙ぐみ、「沖縄の先人の思いを受け継ぎ、未来をつくりたい」と語る一幕もあった。
上映後は観客から、「姫路でこの熱量を感じられてうれしい」「公開が楽しみになった」などの声が聞かれた。