
地域活性化に取り組む「Social Eight(ソーシャルエイト)」(姫路市飾磨区構5)が3月8日、漫画「姫路ゆかりの偉人たち」を発刊した。
農業従事者や経営者、会社役員など、多様な分野のメンバーで構成されている同団体が、郷土の歴史や文化の継承を目的として制作した。姫路市の提案型協働事業として採択され、市の「ひめじ創生戦略室」と協働し、発行にこぎ着けた。
漫画では、被爆者を世界で初めて「原子爆弾症」と診断し、広島で治療や調査に取り組んだ都築正男や、日本初の幕の内駅弁を販売した「まねき食品」の竹田木八など、姫路ゆかりの8人の偉人を紹介している。都築は姫路市の初代名誉市民に選ばれているが、地元でその功績が広く知られていないという。
教科書で取り上げられる機会が少ない郷土ゆかりの人物を題材とした郷土教育やキャリア教育の推進に役立ててもらおうと、市内の小中学校に日本語版1500冊、英語版1000冊を配布した。代表の松尾礼さんは「子どもたちが地域への関心を深め、自分たちの町に誇りを持つきっかけになれば」と話す。