姫路で仏像ガール講演会-「古寺巡礼の魅力」テーマに

「大切な日本の宝である仏像を、もっと多くの人に楽しんでもらいたい」と仏像の魅力を伝える仏像ガール。

「大切な日本の宝である仏像を、もっと多くの人に楽しんでもらいたい」と仏像の魅力を伝える仏像ガール。

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 姫路文学館(姫路市山野井町、TEL 079-293-8228)で5月30日、仏像に人生を捧げた「仏像ガール」こと廣瀬郁実さんの講演会「仏像にもっと近づこう 『古寺巡礼』の魅力」が開催された。

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 同講座は、現在同館で開催されている姫路生まれの哲学者・和辻哲郎の没後50年を記念した特別展「没後50 年・和辻哲郎展~しめやかな激情~」の一環で企画されたもの。和辻さんの著書「古寺巡礼」にちなんで「仏像」の観点から古寺巡礼の魅力を伝える。

 廣瀬さんは1979(昭和54)年横浜生まれ。中学時代に経験した父の死をきっかけに死ぬことや生きることを考えるようになり高校生の頃から寺巡りを始める。高校2年生の時に出会った京都の「蓮華王院 三十三間堂」の仏像に感動し仏像好きになる。大学では仏教美術を選択。2007年より仏像の魅力を伝えるナビゲーター「仏像ガール」として活動を始め、2008年に「感じる・調べる・もっと近づく 仏像の本」(山と渓谷社)を出版。昨年7月に奈良国立博物館文化大使に就任。トークショーやテレビ・ラジオに出演する傍ら、新たな仏像との出会いを 求めて日本全国を旅している。そのほか著書に「でかける・感じる・きっと出会える 仏像の旅」などがある。

 当日は、「それぞれのやり方で仏像に近づく」をテーマに、廣瀬さんが「仏像との出会い方」や「仏像の魅力」などを仏像にまつわるエピソードを交えながら紹介した。「仏像に出会うことによって、人の心に触れることができ、人間の力を知ることができる。気軽に仏像に会いいっぱい優しさをもらって、自分の中に ある『やさしさ』にも気付いてもらえれば」と廣瀬さん。

 講演会に参加した中野ひろみさん(姫路市在住)は「楽しかった。もっともっと多くの仏像に会いに行きたくなった」と話す。

 和辻哲郎展は6月6日まで。

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