姫路産の皮革を使った新しいブランドとして開発が進められていた「姫織」が完成し、西播磨の特産品を扱う「播産館」(姫路市南駅前町、TEL 079-289-2832)で3月4日、販売が始まった。
姫織は、姫路の地場産業である皮革と大島紬や博多織など日本各地の伝統織物とのコラボで作る皮革製品ブランド。
2年ほど前に、和服縫製の「高田和裁」(姫路市白国)の高田典浩社長が「和装にも洋装にも合うかばんを持ちたい」と、皮革業者に生地を持ち込みオーダーメードでバッグを制作したのが始まり。縫い合わせるのが難しいとされる布と皮の縫製は、技能五輪大会で金賞に輝いた経験を持つ妻の早奈恵さんが担当した。
その後、西播地域地場産業振興センターが「姫路発信のブランドとして地場産業の活性化につなげたい」と本格的な開発に乗り出し高田さんや地元の皮革業者らと試行錯誤の末、商品化にこぎ着けた。
販売する商品は現在、名刺入れとバッグの2種類のみ。名刺入れの価格は2万~3万円、バッグは10タイプあり10万円台~20万円台。
同センター業務課長の牛尾護さんは「姫路の皮革産業は『なめし革』などを作る1次加工は充実しているが、製品を作る2次加工が不足している。今後は『姫織』をきっかけに2次加工業者にも力を入れて、地元の皮革産業の活性化や観光客誘致につなげていきたい」意欲をみせる。