![試作で改造した電動スクーター。最高速度は約40キロ。バッテリーは60ボルトのディープサイクルバッテリーを使用。エンジン音がしないため、走行時に電子音を鳴らすこともできる。](https://images.keizai.biz/himeji_keizai/headline/1267003030_photo.jpg)
電動スクーターを開発・販売する「コウメイ」(姫路市飾磨区中島3、TEL 079-229-1487)は3月8日より、廃棄処分されるガソリンエンジンの原付スクーターを電動に改造して再利用する電動化プロジェクト「コンバート EB」を始める。
同社は、昨年2月ごろから「燃料費」「騒音」「排気ガス」の問題が解決されるとして、新聞販売店などに電動スクーターを新車で販売していた。
そうした中、同社社長の有元浩明さんが、新聞販売店で使用するスクーターの多くが3年~5年、早いものでは2年で廃棄されるという現状を知り、「廃棄されるスクーターのほとんどはエンジン部分の問題。電動に改造すればまだまだ使えるし環境問題の改善にもつながるのでは」と同サービスを思いついた。
「コンバート EB」を施したスクーターは、オイル交換の必要もなく、バッテリーを交換する程度で長期間使用できるのが特徴。「CO2の排出がなく、静音で消費電力は1円で1キロ以上走行が可能」。対応車種は、業務用として人気のあるヤマハのスクーター「GEAR(ギア)」を使用する。
「オーダーがあればどんなスクーターも電動に改造できるが、作業に手間がかかるので費用は新車を購入するより割高になる。まずは、商用でバイクを利用する新聞販売店などを中心に展開する」と有元さん。「今後はビジネスパートナーを募って、コンバートキットの量産化を進めるなどしてコストパフォーマンスにも応えていきたい」とも。