播磨地域で活躍する人をゲストに迎え、ものの見方や考え方などを紹介する哲学講座「百人の哲学」が1月13日、コミュニティースペース「納屋工房」(姫路市本町)で開かれた。
同講座は、播磨地域で活躍する人の中から100人にスポットを当て、人生哲学や経営哲学などをシリーズで紹介するもの。毎月1回、市民らでつくる「百人の哲学委員会」 がゲストを選び、インタビュー形式で紹介するほか、地元FM局「FM GENKI」でも放送する。
シリーズ第1弾のゲストには、自然と人間が融合する社会を目指す「スローソサエティー」を提案し活動するNPO法人スローソサエティ協会理事長で米谷紙管製造(たつの市)社長の米谷啓和さん(45)を迎えた。
米谷さんは1964年(39年)姫路生まれ。東京大学文学部卒業後1988年にPHP研究所に入社。出版業務に携わり1993年退社までの5年間に「VOICE」「歴史街道」など約100冊の本を出版する。その後、米谷紙管製造に入社し、3年後の1996年に社長就任。1994年に入会した姫路青年会議所では、キャンドルナイトや「はらっぱミュージアム」など環境の多様性をテーマにさまざまな社会活動を続け、2002年に同会議所理事長に就任。2004年には日本青年会議所会頭を務めた。
当日は、米谷さんがこれまで行ってきた社会活動を通じて広がった世界観や、好奇心を常に持ち「我以外皆師なり」という自身の生き方、5児の父として今最も関心があるという子育てとまちづくりの関係について話を披露。約1時間のインタビューの間、参加者は食い入るように話を聞き、その後の質疑応答でも時間いっぱいまで質問が続いた。
司会を務めた同委員会の長谷川香里さんは「地域で活動している人たちの話をゆっくり聞ける機会はめったにない。100回の講演を目指してこれからも続けていきたい」と意気込みをみせる。
開催は毎月第2火曜日の19時~20時30分。ラジオ放送は第4土曜の23時~24時。