姫路・長壁神社(姫路市立町)の例祭にちなんで6月22日~24日に開催される「姫路ゆかたまつり」を盛り上げようと、周辺の飲食店などの店主らがゆかた着用者に来店サービスを行う。
例年、同まつりに出店する露店は700~800を数え、その規模は西日本最大級ともいわれる。今年は露店を取り仕切っていた団体の解散もあり、その数は例年の10分の1にも満たない状況。ここ数年、14万~20万人が訪れるなど姫路中心地のにぎわいのシンボルともされてきた同まつりがこのままでは小規模の開催になることを危惧した飲食店店主らが、自分たちで盛り上げようとフェイスブックなどで賛同者を募り企画した。
以前から姫路市などが同まつり期間中、ゆかた着用者の姫路城やその周辺施設への入場を無料にするなどのサービスを行っていることに着目。ゆかた姿で来店した人へのサービスをそれぞれの店舗が行うことにした。どのようなサービスを行うかは参加店がそれぞれ決め、フェイスブックのイベントページに書き込む形で集約。その上で、参加店の位置やサービス内容が一目で分かるマップを用意し、専用ホームページで公開した。
姫路みゆき通り近くの洋菓子店「大陸」本店では、ゆかたで来店し飲み物を注文した客にショートケーキをサービスする。大陸の社長・岡本一さんは「多くの姫路市民が楽しみにしているゆかたまつりを少しでも盛り上げたい。夏の風物詩としてこれからも活気あるまつりをみんなの手で続けていきたい」と抱負を語った。
ゆかた着用の特典として入場無料となる施設は姫路城のほか、好古園、動物園、ひめじの黒田官兵衛 大河ドラマ館、美術館(常設展のみ、月曜休館)、姫路文学館(同)、兵庫県立歴史博物館(同)。そのほかの特典としては、神姫バス運賃半額(姫路駅発着)や、シネパレス山陽座・大劇シネマ・姫路OSの各映画館での鑑賞料金割引(1,100円)がある。
参加店が掲載されたマップはホームページからPDF形式でダウンロードできる。