姫路の酒造メーカー「ヤヱガキ酒造」(姫路市林田町六九谷)が1月17日、姫路市のキャラクター「かんべえくん」をモチーフにしたアルミ缶入り純米酒「八重垣 名軍師」を売り出した。
「かんべえくん」は2013年2月、NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」の放送で期待されるご当地観光ブームを後押ししようと姫路市の肝いりでデビューした「ゆるキャラ」。版権を管理する「ひめじ官兵衛プロジェクト推進協議会」へ申請することでデザインを無料で使えることから、ブームにあやかりたい地元経済界を中心に自社商品のラベルやパッケージへ取り入れる動きが広がった。同社も11月、麦焼酎ボトル「ひめじの官兵衛見参」(720ミリリットル、980円)の開発で参入。「名軍師」は第2弾となる。
同商品は行楽や土産物での需要を意識。持ち運びしやすいアルミ製ボトル缶を採用することで重さを330グラムに抑えた。容量は300ミリリットル。やや辛口の純米酒が入る。姫路城をバックに采配を振る「かんべえくん」を前面に打ち出したデザイン。黒田官兵衛本人も愛用したとされるおわん形の赤いかぶと「朱塗合子形兜(しゅぬりごうすなりかぶと)」を模した杯が付く。コップにも使える杯を取るとねじ切り式のキャップがあり、開封後も開閉が可能。同社の早川朋彦さんは「そのまま味わうも良し、冷酒でも良し。缶ごと湯に浸してもらえばちょうど良い『かん酒』になる」と勧める。
価格は525円。