2013年もいよいよ押し詰まった12月31日夜、姫路市内各所で大みそかの情景を追った。
20時、帰宅を急ぐ人々の姿が目立つJR姫路駅前。今年4月の開業以来、初の年末年始を迎えた商業施設「ピオレ姫路」(駅前町)は休館日とあってひっそりとした様子を見せる。明日元旦も休んで初売りは2日から。同じく2日から店を開けるという百貨店では、今年最後の営業を終えたばかりの店内へ福袋のダンボールなどを忙しく運び込む様子が見られた。姫路城のライトアップはいつも通り。元旦は入城を無料とし、7時に開門する。
21時、駅へ出入りする電車の通過音が響く山陽電鉄高架下。小規模な立ち飲み店が集まる一角(久保町)に今夜も変わらず紅灯をともす店があった。店主の女性は「常連客が集まってくれた。24時が近づいたらカウントダウンで新年を祝い、一同その足で十二所神社(十二所前町)へ初詣に行くつもり」と笑顔で話す。
22時、市街地北西にそびえる書写山麓。標高371メートルの山上・圓教寺へ向かうロープウエー乗り場(書写)には早くも初詣に向かう人が訪れていた。元旦に向けて終夜運転を行い、多数の参詣客をさばくという。家族4人で行列に並ぶ宍粟市在住の都司広元さんは「皆で良い年越しができそうだ。初詣では家内安全と健康を祈りたい」と話していた。
23時、北東部郊外の古い集落にある真宗大谷派寺院「西勝寺」(船津町)。境内では除夜の鐘の準備が進む。「(鐘は)108人で108回鳴らす決まりだが、突き手多数の場合は回数にこだわらず全員に鳴らしてもらう」と話すのは世話役の福永雅文さん。境内に明かりをともし地元住民らの訪れを待つ。
新年まであとわずか。年始の姫路経済新聞は、1月2日から記事を配信していく。