姫路駅前の映画館「姫路OS」（姫路市駅前町）で12月10日、岡田准一さんが主演する話題作「永遠の0（ゼロ）」の試写会が開かれた。

「ゼロ戦」パイロットを演じる岡田さん

　同作品は東宝が配給。2006年に百田尚樹さんが書き下ろした同名の小説を原作に、山崎貴さんがメガホンを取った。主人公で太平洋戦争中の戦闘機「ゼロ戦」に搭乗する天才パイロット・宮部久蔵を演じるのは岡田准一さん。正月映画では話題作の一つに目されている。

　試写会は、同館を運営する「オーエス」（大阪市北区）が企画。情報誌などを通じペア100組200人限定で鑑賞希望者を募った。予想を大幅に上回る応募が集まったことで抽選を実施。「近年では、事前の盛り上がりを最も強く感じる試写会になった」と同館支配人の中山浩一さんは話す。

　当日は、18時30分の上映を前に映画ファンらが続々と来館。若い女性やカップルに混じり、中高年男性の姿も目立った。ブザーと同時に照明が落ちタイトルバックが大写しになると、来観客は一様にスクリーンへ注目。現代と戦時中を行き来しながら進むストーリーがつくる世界へ引き込まれていく様子だった。

　「楽しみにしていた試写会。昨夜は眠れなかったくらい。劇中に登場する『ゼロ戦』について調べながら過ごした」と鑑賞を終えて大林加奈さん。「涙が首まで流れるほど泣いてしまった。前売り券を購入して、もう1回鑑賞するつもり」とハンカチを絞った。

　中山さんも「自信を持って鑑賞を勧めたい。年末年始の買い物などと合わせ、当館を利用してもらえれば」と来場を呼び掛ける。

　同館での本公開は12月21日から。