阪神電鉄のラッピング電車「沖縄ジャックトレイン」の運行が11月18日に始まり、相互乗り入れ先の山陽電鉄姫路駅にもお目見えした。
ジャックトレインは阪神が運行。急行型系列「8000系」を使う。持ち株会社の阪急阪神ホールディングス(大阪市北区)が沖縄県などと共同で展開する「冬こそ沖縄 美ら島キャンペーン」の一環。通常の広告などを撤去した上で、沖縄の海や空などをイメージしたデザインの装飾を施す。装飾は「宮古島」「八重山諸島」「大人のふたり旅」など6パターン。6両編成の車両ごとに異なるテーマで沖縄観光をアピールする。
運行初日の18日は、14時35分に阪神梅田駅を発車する直通特急で営業運転を開始。カメラに収めようと鉄道ファンらが待ち構える中、16時9分に山陽姫路駅へ着いた。ファンらは、折り返して発車するまでの約20分間を利用して車内外を熱心に撮影。一般の利用客らもスマホのカメラを向けるなど、ホームはひとしきりにぎわいを見せた。
スマホで撮影していた桜井日出美さん(高砂市在住)は、「久米島へ行ってみたい。今日は『久米島車両』を楽しみます」と話し、車内へ乗り込んだ。
運行区間は阪神梅田~山陽姫路。姫路市内を走るのは直通特急の運用に入る日のみ2~3往復。12月15日まで。