再整備が進むJR姫路駅北駅前広場(姫路市駅前町)のシンボルとして今年、相次いで供用が始まった「姫路城眺望デッキ」「サンクンガーデン」の愛称を現在、建設を手掛けた姫路市が募集している。
城眺望デッキは、同駅前から姫路城に延びるメーンストリート・大手前通りを挟んで同城と正対。駅中央コンコースにも接し、巨大な門のようなデザインで駅利用客を迎える。デザインは、同施設付近が江戸時代の城下町への入り口にあたり、城の備え「飾磨門」があったことにちなむ。
サンクンガーデンは、城下町を囲むように水をたたえていた外堀をイメージするもの。都市化の進展で埋め立てられた堀の「再現」をデザインに取り入れた。再整備では、新設の駅ビル「ピオレ姫路」の地下1階から改修を終えた地下街「グランフェスタ」へアプローチする空間として地面を掘り下げ建設。石積みの壁面は城の石垣を、人工水路はかつての外堀を、それぞれモチーフにしている。
姫路市は8月から両施設の愛称を公募。同広場の整備コンセプト「城を望み、時を感じ人が交流するおもてなし広場」にふさわしく、「飾磨門」「外堀」といった両施設整備の歴史的背景も盛り込んだネーミングでの応募を呼び掛けてきた。姫路駅周辺整備室の杉野さんは「予想を超える応募に感謝。引き続き多数のアイデアをお待ちしている」と話す。
応募受け付けは9月17日まで。詳しくはホームページで確認できる。