姫路・飾磨のアメリカ村近くに7月25日、持ち帰り専門の空揚げ店「播州からあげ 播唐(ばんから)」(姫路市飾磨区構2、TEL 070-5662-2654)がオープンした。
うどん店「琴」の駐車場に店を構える同店。店舗面積は3坪ほどで、店内にイートインスペースは設けずテークアウト専門で空揚げを販売する。
空揚げに使う鶏肉は、県内中北部を統括する農協「JAみのり」(本店:加東市)のブランド鶏「播州百日どり」と同様の環境で育つ地鶏で、多可町加美地区産の「播州赤鶏」を採用。店主・藤田浩二さんの親戚が営む養鶏場などで70日間かけて育てる。育った鶏は手作業でさばいて加工。一羽丸ごとの「丸鶏」のまま、その日の朝に調達する。
調達した丸鶏は、藤田さんの手でカット。部位ごとに仕分けて空揚げの材料にする。空揚げは、注文を受けてから調理。来店客は揚げたてを持ち帰ることができる。
空揚げは部位や調理法ごとに8種類。売れ筋は「胸肉」(100グラム220円)で、「もも肉」(同270円)や「皮串」(1本100円)が続く。胸肉ともも肉、手羽元、手羽先、皮串が入る「得々セット」(1,000円)も用意。白飯に空揚げなどを添える弁当も「から揚げ弁当」(500円)と「チキン南蛮弁当」、「播唐弁当」(以上600円)の3種をそろえた。ドリンクでは、店頭でドリップするコーヒー(100円)とアイスコーヒー(150円)をメニューに加える。
「鶏を漬け込んで使うタレは自家製。揚げ粉は粉4種のブレンドで、分厚めにまぶすのは鶏のうま味を封じ込めるため。いずれもできるだけおいしく提供するための工夫」と藤田さん。「地鶏の生肉から調理する空揚げの味を、ぜひ一度確かめてほしい」と来店を呼び掛ける。
営業時間は11時~19時。電話での予約も受け付ける。