姫路城内にある姫路市立動物園(姫路市本町、TEL 079-284-3636)で7月23日、二十四節季の「大暑」にちなみ、同園が飼育するシロクマ(=ホッキョクグマ)2頭に氷柱5本が贈られた。
23日は1年で最も暑い日とされる「大暑」。姫路の最高気温は33.2度(気象庁調べ)まで上がった。氷柱の「お中元」は、暑さに弱いホッキョクグマに夏を乗り切ってもらおうと毎年続く恒例の行事。5本合わせて約700キロの氷柱は、市内の製氷業者が提供した。
当日は、夏休みの小学生向けに同園が実施中の「サマースクール」へ参加中の子ら32人を含む来園客約130人が見守る中、飼育舎内のプールサイドに氷柱を用意。飼育スタッフに促された雌の「ユキ」と雄の「ホクト」が近づくと、来園客らから歓声が上がった。ユキとホクトは、氷柱へじゃれついたり抱えたりしながら、時折うれしそうにほえるしぐさを見せていた。
「冷たくて気持ちよさそうだった。(ホッキョクグマは)白くてかわいい」と話すのは、姫路市在住の小学2年生・三木悠斗くん。悠斗くんを連れて同園を訪れた母親の悦子さんは「(園内の)ペンギンにも氷を贈ると喜ぶのでは」と、同園が飼育するマゼランペンギンを気遣った。
同園によるとマゼランペンギンは比較的暖かい場所に生息する種の一つで、「氷を与えてもホッキョクグマのように喜ぶしぐさは見せない」(飼育スタッフ)という。
開園時間は9時~17時。入園料は、大人=200円、子ども(5歳~中学3年生)=30円、4歳以下無料。