神戸で12月22日から開催される映画祭「ぴあフィルムフェスティバル(以下、PFF)」で、姫路市出身の映画監督・弓場絢さんの作品が上映される。主催は「ぴあ」(東京都渋谷区)など4法人でつくる委員会「PFFパートナーズ」。
1977(昭和52)年の初開催以来34回目を迎える同映画祭。神戸では16回目の開催となる。今年は東京など全国5会場で順次開催。神戸での開催期間中は、同映画祭のコンペティション部門「PFFアワード2012」に入選した16作品など映画19作品を3日間にわたり上映する。
弓場さんの作品「リコ」は、同アワードに姫路市出身の監督として初めて入選。「もともと映画が好きだった」という弓場さんは1988(昭和63)年生まれの23歳(出品当時)で、映画監督を目指し東京造形大学へ進学した。同作品では、監督を務める傍ら女優として主演。「本格的な作品は『リコ』が初めて。演じながらの監督はギリギリの状態だった」と振り返りながらも、「現場は楽しかった」とコメントを寄せる。
「今年は『新世代』の登場を強く印象付けるラインアップとなった」とPFFディレクターの荒木啓子さん。「より多くの人に『今』の映画を体験してほしい」と来場を呼び掛ける。
会場は神戸アートビレッジセンター(神戸市兵庫区)。開催期間は12月22日~24日。「リコ」は、23日16時~の部で上映予定。詳しくはホームページで確認できる。