姫路のギャラリーとーく(姫路市平野町、TEL 079-288-4037)で10月20日、兵庫県など4府県から集まる若手朗読家6人による朗読会「朗読たまてばこ」が開催される。
朗読会を主催する網干美樹さん(赤穂市在住)は、会社勤めの傍ら劇団アルティスタ(赤穂市)に所属する舞台女優として活動。姫路の劇団「プロデュース・F」(本町)の舞台でも客演を務める。
「放送部に所属していた高校生時代から自己表現の世界に引かれ活動を続けてきた」と振り返る網干さんは、数々の舞台を踏んだ経験を持ちながらも、「自ら『舞台』を主催するのは初めて。本番を間近に控え身が引き締まるようだ」と話し、新境地に思いをはせる。
朗読会は「食べる」をテーマに置く2部構成。「鮨(すし)」(岡本かの子)や「注文の少ない料理店」(ヒラタコウジ)、「かぼちゃのなかの金色の時間」(角田光代「彼女のこんだて帖」より)など、食べ物や食事を題材にした内外の8作品を、6人が1~3人のグループに分かれ朗読する。
「朗読を通じ、まるで本物の食べ物がそこにあるかのような仮想現実感を演出できればうれしい」と網干さん。「今後の活動でも、何が飛び出すかわからない『たまてばこ』の名にふさわしい意外性を聞き手に提供していきたい」という。
開演は、第1部=13時、第2部=16時。入場料は各部とも1,500円(前売り1,000円)。1部と2部の通し券(1,500円)も発売。詳しくは網干さん(TEL 090-9697-2463)まで。