春の観光シーズンを控える姫路城で3月14日、4月1日の開花予想日を前に代表的な桜の一種、ソメイヨシノが咲き始める姿が見られた。
同城管理事務所によると、例年のソメイヨシノ開花は3月下旬。日当たりの良い場所や夜間の照明が明るい場所では「周囲より一足早く開花する枝やつぼみがある」(同事務所)といい、正式な開花宣言は標準木の開花を待ってから。「この冬は厳しい寒さが続いた。ソメイヨシノの開花宣言や見頃は、例年より数日程度遅くなりそう」とも。
この日の同城は雲一つない青空に恵まれた。桜橋付近の内濠(うちぼり)では、同城の周囲をガイド付きの和船で巡る期間限定イベント「和船で学ぼう!姫路城」に使用される船の試験運航が行われるなど、春休みの観光客を迎える準備も着々と進む。
同城周辺では、4月6日~8日の「好古園夜桜会」(好古園)をはじめ、6日~15日の「花あかり~姫路城夜桜会~」(西の丸庭園)、7日には「姫路城観桜会・お花見太鼓」(三の丸広場)など、ソメイヨシノの開花に合わせた「桜イベント」が続々。姫路市によると、期間中は「週末を中心に1日平均約2万人の観光客が見込まれる」といい、「自家用車での来場は駐車場を中心に混雑が予想される。公共交通機関の利用を」と呼び掛ける。
同城周辺の「桜イベント」情報は、姫路観光コンベンションビューローによるホームページ「姫路観光ナビ『ひめのみち』」で確認できる。