イーグレひめじ(姫路市本町)市民ギャラリーで4月2日・3日、技能者の祭典「技能フェスタ2011」が開かれた。
生活に関わるさまざまな技能への理解を深めることを目的に毎年開かれている同イベント。10回目となる今年は市内から16団体が出展し、所属する技能者が「匠(たくみ)の技」を披露。ものづくりの大切さや素晴らしさをアピールした。
会場では、一級時計技能士の永濱修さん(元町)が、左目に「キズ見」と呼ばれる片目だけの拡大鏡を着け、腕時計の分解・組み立て実演を披露。見学した坂本裕信さん(西宮市)は「精巧な腕時計を組み立てる手際の鮮やかさに驚いた。こうした技能は失われつつあるというが、ぜひ次世代に伝えてほしい」と期待を寄せた。
同連合会常任理事の三和祥治さんは「今年は姫路科学館から『姫路ロボ・チャレンジ』が新たに出展するなど、盛り上がりを感じた」と振り返る。