
ネイルアートを主役にしたショー「JNFW2025 Japan Tour in HYOGO」が6月8日、皮革ギャラリー「三昌」(姫路市四郷町)で開催された。主催は、日本のネイル文化を国内外で発信するクリエーター集団「爪華師(そうかし)」。
ネイルアートの技術や表現力に焦点を当てたランウェイショーで、モデルたちは手元を強調するポージングで登場。来場者は繊細なアートと表現力に見入っていた。
「爪華師」はこれまで、パリ、ミラノ、ニューヨークなどの海外イベントに参加。日本独自の高い技術を世界に発信してきた。今回の姫路公演は、全国を巡るジャパンツアーの5カ所目となる。
姫路開催に当たっては、地場産業である皮革製品と連携した。ファッション協会理事の市場朱実さんが衣装デザインを担当し、美容室「etto」(姫路市飾磨区野田町)のスタッフがメークとヘアスタイルを手がけた。
ランウェイでは、姫路産の革を使った衣装とネイルを披露し、地域の伝統工芸と現代アートを融合した演出を行った。
会場には、姫路ゆかりの「千姫」をモチーフにした作品や、皮革素材を活用したネイルアートも展示した。
同団体代表の磯部宗潤さんは「海外でも日本の繊細な技術は『アメージング』と驚かれる。ネイルが主役のショーを日本で披露できてうれしい」と笑顔を見せる。
ショー終了後は「モデルになりたい」と希望する来場者が市場さんに声をかけるなど、地元の女性たちにとっても刺激的なイベントになった。市場さんは「今後も姫路で開催したい」と意欲を見せる。