マラサダドーナツ専門店「ali'i(アリイ)」(姫路市別所町別所3、TEL 079-255-7000)が7月29日、オープン1周年を迎えた。
店舗面積は約10坪。席数は、カウンター席5席、テーブル席3席。店舗は「青い空と海の広がるワイキキビーチにたたずむカフェ」をイメージし、建築会社を経営する嶋尾さんの夫が建設を手がけた。白色を基調に、ブルーやイエローのポップカラーをアクセントに使った。店舗前には、ペット連れが来店できるよう芝生を敷いたテラス席32席を用意する。
店主の嶋尾みち子さんによると、長女の朱織さんの「パフェ屋さんをやりたい」という子どものころからの夢を家族全員で応援しかなえようと、10年以上計画を温めてきたという。
嶋尾さん一家は、年に一度はハワイ旅行をするというハワイ好きで、現地で食べた「マラサダドーナツ」の味に感動し、地元の人にも食べてもらいたいとの思いから、マラサダドーナツ販売を決めた。
朱織さんは自閉症を抱え、人とのコミュニケーションがうまく取れない一方、人の輪にいることが好きで、接客業に憧れていたという。周囲にサポートしてもらいながら成長している朱織さん対し、嶋尾さんは「地域に育ててもらっている。いろんな人と関わることは家族として応援したい」と話す。
マラサダドーナツは、ポルトガル語で「大ざっぱ」を意味し、手作りならではの形が特徴。一つひとつ手作りしたドーナツは、「プレーン」「シナモン」(以上210円)の定番から「カスタード」(320円)、「ココナッツクリーム」「紫いも」(以上360円)など、常時15種類以上を用意する。
ドリンク(300円~)は、スムージー(680円~)をはじめ、クラフトビール、ハワイビール、ワイン、ウイスキーなどのアルコールも取りそろえる。
嶋尾さんは「オープニングスタッフと共に1年を迎えられたことに感謝したい。障害のある人も地域で共に働き、生活できる社会の実現に向けて、微力ながら貢献し、地域に恩返ししていきたい」と話す。
営業時間は11時~18時。駐車場有り。