姫路のギャラリー「ギャラリーとーく」で現在、ちりめんや紬など使って描く布絵作家・梅原龍さんの個展「『楽園の舟』~梅原龍の古布絵展」が開催されている。
梅原さんは、1967(昭和42)年富山県生まれ。父は音楽家、母は画家、祖父は小説家とアーティストの家庭に育ち、小さいころから絵や演劇などに親しんでいた。大学卒業後は、東京の家具店でアンティーク家具の修理をしていたが、「家具の仕事は大好きだが、もっと人と出会える仕事に就きたい」と、29歳の時に布絵作家として創作活動を開始。全国各地を旅しながら展覧会を開き、現在は沖縄拠点に活動を続ける。
同展では、ファンタジックな世界を表現した作品のほか、昨年末から新たな作風として取り組んでいる作品など25点を展示する。
梅原さんは「自分が本当に描きたいものは何なのか迷い、昨年末から新たな作風にチャレンジしている。以前に比べて、すべてを語りきらないで見る人に余白を委ねるような作品が増えた」と話す。
15日は、梅原さんをゲストに迎えたトークショー「布と人と自然・その見魅力」も開催。布の魅力や作品の悩みから新しい作品に取り組むまでのエピソードなどを紹介する。
そのほか、梅原さんの画集「月ノ人」(3,200円)やポストカード(1,000円)、ネックレス(8,000円~)も販売。
開催時間は10時~18時。(最終日は16時まで)。入場無料。今月18日まで。