毎年恒例の「特別純米 しぼりたてタンク直(じか)詰め 蔵人(くらびと)体験会」が12月29日、30日、灘菊酒造(姫路市手柄、TEL 079-285-3111)で開催される。
普段は関係者以外立ち入りが許されない酒蔵で開く体験会。参加者は、搾りたての「特別純米無ろ過生原酒」をタンクから瓶に詰め、日付入りのオリジナルラベルを貼る。720ミリリットル入りの瓶2本を持ち帰ることができる。今年は2本のうち1本が正月用限定のえとラベルで、参加者がメッセージを書き込めるようになっている。
兵庫県で生産された「山田錦」「兵庫夢錦」を酒米に11月に仕込み、約25日間かけて発酵させて出来上がったばかりの純米酒。杜氏(とうじ)で社長の川石光佐さんによると、今年は猛暑で生育が心配されたが、新酒の出来はまろやかで上々の仕上がりという。
川石さんは「この蔵で育まれた新しい一番酒は、蔵の中だけでしか飲めない貴重な一品。昨年は外国のお客さまにも参加してもらい、日本酒の奥深さや、その奥にある日本の文化や歴史にも触れてもらえた」と話す。
スタッフの高橋那奈さんは「この体験会を通じて、酒蔵のことを知ってもらい、日本酒の魅力を再発見してほしい。新しい年を搾りたての日本酒で迎えてもらえれば」と参加を呼びかける。
開催時間は両日とも11時から。参加費は3,300円。電話(TEL 079-285-3111)で申し込みが必要。締め切りは12月26日。