国宝姫路城の世界遺産登録30周年を記念した「特別版 お城EXPO」が9月16日~18日、アクリエひめじ(姫路市神屋町)で開かれる。
2016(平成28)年から毎年12月にパシフィコ横浜(横浜市)で、城郭文化の振興や城ファンの交流を促進するために開かれてきた同イベント。姫路城世界遺産登録30周年に合わせ、姫路で初めて開催される。
日本各地から自治体や企業など50以上の団体が出展し、城巡りの楽しさを発信する。初日の16日には、開会式に続き、城郭考古学者の千田嘉博さんと国宝城がある姫路市、松本市、犬山市、彦根市、松江市の市長らによる「国宝五城サミット」が開かれる。
「厳選プログラム」には9つの講座があり、歴史学者の平山優さんによる「羽柴秀吉の中国大返しと姫路」、日本城郭協会理事長の小和田哲男さんによる「徳川家康の女婿池田輝政の姫路築城」、俳優の辰巳琢郎さんらによる講演や旭堂南海さんの講談、桂米團治さんの落語などが3日間にわたり繰り広げられる。
企画展示は、姫路城の修理や改修の歴史、城下町の様子、姫路藩の政治など、各時代の要素を探る内容。さまざまな絵図や模型・考古資料、昭和の大修理で交換された部材などを通じて、姫路城と姫路城下町、姫路藩について知識を深めることができる。
姫路城ゆかりの黒田官兵衛の甲冑(かっちゅう)や織田信長、豊臣秀吉、徳川家康といった有名武将の甲冑21体(複製)をステージ上に集結する「大甲冑展」、日本100名城&続日本100名城パネル展示、「刀剣乱舞ONLINE」特別ブースなども同時開催する。
イベントステージでは姫路市の「しろまるひめ」や「ひこにゃん」「くまモン」などのご当地キャラクターや武将隊も登場する。
会場ではまねき食品(姫路市)とお城EXPOのコラボによるイベントオリジナル弁当のほか、マルシェブースやキッチンカーでは、地元グルメを含む多種多様なフード、スイーツも販売する。
開催時間は9時~17時(最終日は16時30分まで)。入場料は、前売り=一般1,300円、小中学生600円、当日=同1,700円、同800円。厳選プログラムの参加には別途指定券の購入が必要。