厨房機器販売・設計の丸五商会(姫路市飾磨区野田町、TEL 079-234-5681)が8月1日、クラウドキッチンサービスの提供を始めた。
クラウドキッチンは、客席やイートインスペースを持たず、デリバリーやテイクアウトのみで食事を提供する飲食店事業者が必要な時間だけ調理スペースを利用できるサービス。初期費用やランニングコストを抑え、低リスクで飲食店を開業するメリットがある。
料金体系は、初期費用=46万2,000円~、利用料=月額15万4,000円~。利用料には家賃やガスレンジ、オーブン、2槽シンク、冷凍冷蔵庫、コールドテーブルなど必要な厨房(ちゅうぼう)機器のほか、エアコンや防犯カメラなどが含まれ、入居後はすぐに営業が始められる。料理スタイルに応じて調理器具を追加できる。キッチン面積は約2.2坪。
社長の瀬尾直弥さんは「当社の強みを生かして、業務用厨房機器からキッチン用品、調理道具まで幅広く実際に試してもらえる機会にもなる」と同サービス提供の背景について話す。
今年1月から同サービスを利用して直営で弁当店を展開し、その経験と成果を実感したことがサービス提供につながったという。
瀬尾さんは「クラウドキッチンは飲食店の新しいビジネスモデルとして注目されている。複数のブランド展開やデリバリー需要の高まりとともに、将来的には飲食店を開業しようとする方々に対して、運営シミュレーションの場を提供できれば」と意気込みを見せる。