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姫路商業高校生、宮城農高生と共同開発の災害食向け缶詰パンを実習販売へ

兵庫県立姫路商業高校生と宮城県農業高校生

兵庫県立姫路商業高校生と宮城県農業高校生

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 県立姫路商業高校生が9月2日・18日、災害食向け缶詰パン「ふわ姫パン」の実習販売とPR活動を行う。

ふわ姫パンラベル

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 阪神・淡路大震災の被災地である兵庫県の同高校生と東日本大震災を経験した宮城県の宮城県農業高校(名取市)生が「2つの被災地をつなぐ」を合言葉に、それぞれの特産物で兵庫県の「卵」と宮城県の「イチゴ」を使って共同開発した同商品。開発では、パン・アキモト(栃木県那須塩原市)の指導を得た。「どこでも」「誰でも」「手軽に」「そのまま」「おいしく」食べられるという5つのコンセプの下、非常食の代名詞「乾パン」に比べ、やわらかく食べやすくを考え、栄養面にも配慮したという。賞味期限は製造から62カ月で長期保存が可能。同商品を備蓄用に広めたいと防災の日(9月1日)に合わせ、商業施設「イオンモール姫路リバーシティー」(姫路市飾磨区細江)のイベントへの参加を決めた。

 同校地域創生部顧問の北川欽一さんは「阪神・淡路大震災から28年が経過し、被災経験を持つ人たちでも、時間の経過と共に防災意識が薄れ、風化しているように感じる。宮城県の農業高校生と協力して、同じ高校生同士で被災経験を共有し、災害への備えの重要性を再認識し、その意識を広めていきたい」と話す。

 同商品の開発に合わせて、防災教育をテーマにした絵本の制作と翻訳も行い、災害時に役立つ食品や教育資材として海外に寄贈する取り組みも行う。

 同校地域創生部部長の福原翠恋さんは「災害時の長期保存についての必須要件を満たすと同時に、災害食とは思えないほどおいしいので、ぜひ食べてほしい」と呼びかける。

 10月1日には大手前公園で行われる「姫路市総合防災訓練」の会場でも販売する予定。

 開催時間は10時~15時。

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