姫路市在住の中山耀介選手が8月5日と6日に三重県の鈴鹿サーキットで開催される「FIM世界耐久選手権 コカ・コーラ 鈴鹿8時間耐久ロードレース 第44回大会(鈴鹿8耐)」に参戦する。
中山選手は「NCXX RACING with RIDERS CLUB」のライダーとして参戦する。同チームはかつて世界グランプリでチャンピオンを獲得した原田哲也さんがチーム監督を務め、有望な若手ライダーの育成の場を提供し、チームの総合力で勝利を目指している。
中山選手は2000(平成12)年生まれの22歳。レース活動をしていた兄・翔太さんと姉・愛理さんの影響で幼少期にポケットバイクに乗り始めたが、中学生では別の部活動に取り組んでいた。2014(平成26)年の春、翔太さんが有名チームに移籍が決まった直後に交通事故で亡くなったことをきっかけに、翔太さんの「世界選手権で活躍する」という夢を引き継ぎたいと再びバイクを始めた。
現在は、ヘルメットメーカーの「SHOEI Gallery OSAKA」で働きながら「ドリームサーキット」(夢前町)でロードレースのトレーニングを続け、全日本ロードレース選手権に参戦中。
2019(平成31)年に初参戦した鈴鹿8耐では総合24位に入賞し、今回が2度目の参戦となる。姉・愛理さんも翔太さんの遺志を継いで全日本選手権で表彰台に立ったことから、中山選手は総合順位で20位以内に入り、NSTクラス(より市販車に近い状態のバイクで争うクラス)の表彰台を獲得することを目指す。
中山選手は「耐久レースは多くの人が関わって戦うレースであり、1人で勝てるレースではないので、チーム全員、協賛してくださる方々、応援してくれる皆さまと共に8時間を走り切って最後に笑い合える結果を残したい」と意気込む。