![旭パック社長の岡本浩志さん](https://images.keizai.biz/himeji_keizai/headline/1518457371_photo.jpg)
姫路市山田町にある紙類卸売会社・永井産業(姫路市山田町、TEL079-263-3255)が紙のように折れるポリエチレン素材の受注・販売を2月2日、開始した。
1801年に紙卸売業として創業した同社。その化成品製造・加工部門を担う「旭パック」(姫路市山田町、TEL 079-263-3255)が同素材を開発した。
同素材は折り目がつきやすく、折り紙のように折ることができ、紙に近い質感でありながら、破れにくく、日焼けも起こりにくいという特徴を併せ持つ。着色には食品対応の原材料を用いているという。
2017年には特性を生かそうと、播州(ばんしゅう)祭りに欠かせない、カラフルな色の和紙を竹の先に付け花のように折り込んだ「シデ棒」の飾りの部分「シデ飾り」を試作し、一部の地域で祭りの際に試験的に使われた。
旭パック社長の岡本浩志さんは「見た目は紙そのもの。前例がなく、一からの開発で本当に大変だった。昨年は祭り中、雨天でもビニール袋がかぶされていないシデを不思議に見ている観客もいた」と話す。
今後は介護用エプロンや学校教材、マラソンなど屋外イベントでのレインポンチョなど多様な商品の展開を目指すという。