姫路市中央卸売市場(姫路市延末)で9月7日、「市場市民感謝デー」が開催された。主催は卸売業者らでつくる同市場運営協議会。市民に市場を知ってもらい、親しんでもらうことが目的。
当日は、季節の果物や野菜など、市場で取り扱っている生鮮食料品やその加工品の即売や生鮮食料品を使った料理を提供した。
鮮魚を扱う業者による本マグロの解体ショーが行われると、その周りには多くの市民が詰めかけ、手際よくさばかれていく様子を見学した。解体されたマグロは早速、すしや刺し身として即売、棚に並べるそばから購入されるなど人気を集めていた。
集まった市民は、地元の野菜を使ったグリーンカレー、播磨灘前どれ天ぷら、マグロ漬け丼、海鮮焼きそば、新ものさんま塩焼き、日本海するめいか焼きなど、市場関係者が目の前で作る料理を思い思いに楽しんだ。特設ステージではバンド演奏やダンスが次々に披露され、会場を盛り上げた。その後、マツタケ、メロン、鮮魚などが当たる抽選会が開かれ、当選者が決まる度に歓声が上がった。
会場に来ていた姫路市在住の坂田律子さんは「ものすごく活気があって楽しい。新鮮な魚料理などを味わいたい」と笑顔を見せていた。市場で果物を扱う福岡敏朗さんは「このイベントを通して、市場が市民の台所を支えていることを広く知ってもらえたら」と期待を込める。