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旧姫路城下町で学生企画の街おこしイベント-「よもぎねこ」がご案内

「よもぎねこ」と、イベントを企画した兵庫県立大学生ら

「よもぎねこ」と、イベントを企画した兵庫県立大学生ら

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 旧姫路城下町の城南地区で3月1日~8日、地元大学生らが立ち上げた街おこしイベント「ひめじ駅西 城下町初よもぎ祭」が初めて開催される。主催は一般社団法人「ひとネットワークひめじ」(姫路市北条口1、TEL 079-224-2928)。

マスコットを務める「よもぎねこ」

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 JR姫路駅から姫路城へ延びる大手前通りの西側一帯に当たる同地区。夜間には魚町・塩町など料飲街のネオンが酔客を誘う一方、商業集積が進んだ東側一帯・城巽地区に比べると昼間のにぎわいに欠ける一面があった。イベントは、「兵庫県立大学環境人間学部 エコヒューマン地域連携センター」(新在家本町1)の専任教員・内平隆之さんが受け持つ授業の一環として学生ら約20人が計画。同社団と共に「まち歩き」を仕掛けることで、観光客や買い物客の来街を狙う。

 学生らが着目したのは、十二所神社(十二所前町)に伝わるヨモギにちなんだ説話。薬草にもなるヨモギは、疫病に苦しむ当時の里人を救おうと平安期の928年、少彦名神(すくなびこなのかみ)が一夜のうちに12本を生やし、もたらしたといわれ、同神社の縁起とされる。

 ヨモギをキーワードに学生らは、同神社から観光パビリオン「ひめじの黒田官兵衛 大河ドラマ館」(本町)の間を結ぶ街路「中ノ門筋」「家老屋敷筋」を軸にアーケード街「西二階町」、地下街「中央地下通路」を回遊できるイベントを企画。呼び掛けに応じた近隣15店舗の協力でヨモギにちなむ商品を提供してもらうほか、ヨモギ入りの餅つきやスタンプラリーなど約10のプログラムを実施する。ヨモギは主に兵庫県産を集めたという。

 期間中、各所に案内看板も設置。学生らが務めるコンシェルジュ(案内人)を配置するとともに、イベントの盛り上げに一役買ってもらおうと「ゆるカワ」系キャラクターを新たに考案。ヨモギの葉に似た、のこぎり状のしま模様が特徴の虎猫を地方によっては「ヨモギ猫」と呼ぶことにヒントを得て、雌雄一対の「よもぎねこ」を手作りした。同キャラは期間中、中ノ門筋に特設するイベントスペース「よもぎ番所」にマスコットとして参加。足跡をかたどったサインを導線として各所に並べることで、来場客らの案内役も務めてもらう。

 「実際に地域の人々と関わりながらのイベント運営は初めての経験。荒削りなところが残るものの、最大限の努力を惜しまず、喜んでもらえるイベントをつくり上げたい」と学生代表の延原翔さん。「知られざる『ヨモギ伝説』を広めることで、ヨモギを姫路にまつわるキーワードとして定着させるきっかけになれば」と話す。

 開催時間はおおむね10時~17時。ヨモギにちなむメニューの提供は各店の営業時間に準じる。

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