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姫路の地下街で「杉活」、地元産杉材をPR-社会実験「イベントやらないか」第1号

姫路市安富地区産の杉「トミス杉」をPRするイベント「姫路杉活」。姫路駅前の地下街「グランフェスタ」で。9月1日

姫路市安富地区産の杉「トミス杉」をPRするイベント「姫路杉活」。姫路駅前の地下街「グランフェスタ」で。9月1日

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 姫路駅前の地下街「GROUND FESTA(グランフェスタ)」のイベントスペースで9月1日、市内安富地区産の杉「トミス杉」をPRするイベント「姫路杉活」が開催された。

地下街に生まれた公共空間を活用

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 「姫路駅前広場活用協議会」が主催した同イベント。来年春にかけて整備が進む姫路駅前で新たに生まれる公共空間約3万平方メートルを市民レベルで活用していこうと活動する同協議会が、姫路市の社会実験「チャレンジ駅前おもてなし」の第1号イベントとして開催した。

 社会実験は、3月にリニューアルオープンした地下街「グランフェスタ」と4月に供用が始まった半地下式庭園「サンクンガーデン」のそれぞれ一部、合わせて2カ所を一般に開放。使用料を徴収することで、短期間・短時間での占有を認めるもの。審査を受ければオープンカフェやマルシェ、路上でのライブやパフォーマンス、宣伝プロモーションなどを催すことができる。営利目的でのイベントも可能。姫路市では現在、広く市民へ「イベントをやらないか」と呼び掛けることで、社会実験への参画を促している。

 当日は、夏休み最後の日曜日を楽しもうと子どもから大人まで約40人が参加。8月25日に市内の中山間地・安富町の山林を訪れて切り出したばかりの「トミス杉」を地下街に持ち込んで木工ワークショップを繰り広げた。ワークショップでは、テーブルや椅子、小物入れなどの木工品の製作にチャレンジ。地下街を訪れる人に飛び入りでの参加を呼び掛けると、時ならぬにぎわいに足を止める姿が多数見られた。

 併せて同イベントでは、地下街の天井を飾る杉材に「トミス杉」が使われていることもアピール。中には熱心に質問する人の姿もあった。岡山県から観光で訪れた新藤結仁さんは「にぎやかな駅前なのにぜいたくな空間があるんですね。杉材を組んだ天井も美しい」と感心しきり。「時間があれば(ワークショップに)参加したかった。次回訪れたときに面白いイベントが開催されていることを期待したい」と話していた。

 社会実験関連では、7日と26日にもイベントの開催を予定する。7日=県内の獅子舞保存5団体が舞を披露する「The 獅子舞 in ひょうご」(主催:兵庫県無形・民俗文化財保護協会)、26日=挙式経験がない夫婦を公募。人前結婚式をプレゼントする「夢を叶(かな)える結婚式」(主催:姫路ウエディング協議会)。いずれも「サンクンガーデン」が会場。

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