姫路城西・材木町に残る町家を改装した居酒屋「地鶏とお魚 侘助(わびすけ)」(姫路市材木町、TEL 079-292-5919)が、オープンから1カ月を迎えた。
築約110年の町家を改装し、店舗面積は25坪。席数は約30席。戦災で町家がほとんど失われた姫路で、船場川沿いの同店周辺は昔ながらのたたずまいをわずかに残す。
店内は、掘りごたつ式の座敷席をメーンにした造り。格子戸から差し込む光線が独特の陰影を織りなす。メニューは、鶏を食材にする串ものが中心。地元産の「播州(ばんしゅう)百日鶏」をはじめ、「名古屋コーチン」「宮崎地頭鶏」「阿波尾鶏」といった各地のブランド鶏を提供する。アルコールは、生ビール「ブラウマイスター」のジョッキが520円で、日本酒は590円から。焼酎や果実酒、チューハイは480円から味わえる。ランチタイムには定食(1,250円~1,580円)も用意する。
「長らく空き家になっていた町家に約1カ月間かけて手を入れることで開店にこぎ着けた」と店主の正木良さん。「天井が低いなど明治の町家ならではの不便さはあるものの、これも『味付け』の一つとして楽しんでもらえれば」と来店を呼び掛ける。
営業時間は11時30分~14時30分、17時~22時30分。