北駅前広場の整備が進むJR姫路駅前で8月19日、水面に映る姫路城の景観を楽しんでもらおうと建設を計画する新たな修景施設の効果や影響などを確かめるため、原寸大の模型を置いて実証実験が始まった。
姫路市が建設を計画する同施設。6月に完成した「姫路城眺望デッキ」の北側に南北16メートル・東西3.5メートルと細長く浅いすずり状の「水盤」を設ける。
「表面に水を張り、映り込む風景を楽しんでもらう趣向」と同市姫路駅周辺整備室の岡田俊文さん。水盤の南3~4メートルの場所に設ける予定のベンチに座る人からは、「約1.4キロ先にある姫路城大天守や大天守手前に延びるメーンストリート・大手前通りの街並みが逆さに映って見える設計」と説明する。
実証実験は約1カ月を予定。計画地に置く原寸大の模型に水を張り、映り込む「逆さ城」などの様子を確かめる。期間中、市民や観光客を対象にアンケートも実施。結果を参考にすることで水盤の位置や構造など設計面でのブラッシュアップを図り、来年春の完成を目指す。
見学自由。