姫路市の画家・寺本和純さんが現在、姫路駅前の山陽百貨店(姫路市南町)で個展「光の泉」を開いている。
寺本さんは1981(昭和56)年姫路生まれ。市内の高校から鳥取県の大学に進んだ。卒業後は、実家が工務店ということもあり建設会社に就職。現場監督として土木事業に携わっていたという。
寺本さんが独学でアクリル画を描き始めたのは2005年。翌2006年には建設会社を退職し、画業の道へ入った。同年には、欧州のモナコで開かれたモンテカルロ国際美術賞展で入賞。以来頭角を現すとともに現在は、「自然の光」「生命の光」といった光をモチーフに取り入れた空想風景や自然を独特のタッチで描く作風で知られる。
今回の個展は同店の呼び掛けで実現。5階美術画廊で金属箔を用いた新作原画を中心に約30点を披露する。姫路での個展は初。P15号(縦500、横652ミリ)の作品で「残光」を展示のメーンに据える。
「『姫路から世界へ発信を』という思いで制作活動に取り組んできた。現在では各国で評価を受け、喜んでもらえていることがうれしい」と寺本さん。「地元での初個展とあって気合も十分。開催期間中は在廊しているので、作品はもちろん、私のパーソナリティーを知る機会にもしてもらえれば」と来場を呼び掛ける。
開催時間は10時~19時(最終日は16時まで)。7月16日まで。